aikoのグッズ会社を告発 4500万円脱税の疑い

[ 2012年4月24日 11:47 ]

 人気歌手aikoのコンサートグッズ製作を請け負っていたキャラクター商品企画会社「ファッド」(東京都立川市)など2社が、架空経費を計上し、法人税計約4800万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反容疑で2社と社長(39)を東京地検に告発していたことが24日、分かった。

 発注元はaikoが社長を務める所属事務所。同事務所幹部は「2年ほど前から取引はなく、社長とaiko本人との面識もない」としている。社長は取材に「告発を受けたことは間違いない。厳粛に受け止め、二度とこのような指摘を受けないよう健全な経営と納税に努めたい」とのコメントを出した。

 関係者によると、告発されたもう1社はこの社長経営の音楽プロダクション「フラッグシップ」(東京都渋谷区)。いずれも修正申告を済ませた。

 ファッドの売り上げはほとんどがaikoの事務所との契約によるもので、コンサート会場で販売するTシャツやタオルなどオリジナルグッズを製作。フラッグシップは演奏家を抱え、テレビドラマや映画の楽曲制作をしていたという。

 2社は知人に架空業務を発注したり、勤務実態のない親族に給与を支払ったりしたように装い、ファッドが2010年12月までの3年間、フラッグシップが11年8月までの3年間に、計約1億6千万円を隠した疑いが持たれている。隠した所得は社長が預金などで保管していたとみられる。

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2012年4月24日のニュース