尖閣諸島地権者 山東議員が仲介 石原知事と「男と男の約束」で売却合意

[ 2012年4月18日 14:24 ]

 東京都による沖縄県・尖閣諸島の購入方針をめぐり、元女優で自民党の山東昭子参院議員が石原慎太郎知事と地権者の60代男性を仲介したとして18日、参院議員会館で記者会見し、男性が「政府には国益を守る感覚がない」などの理由で都への売却に合意したことを明らかにした。

 山東議員によると、男性とは30年来の付き合い。男性は過去にも各方面から購入の申し出を受け、拒否してきたが「個人で所有して国を守るには限界がある」と思うようになり、話を聞いた山東議員が昨年9月に知事を紹介した。

 男性は民主党政権について「外交センスがない人に(尖閣諸島を)任せることは不安」との考えを持つ一方、石原知事の政治信条に好感を抱いており、昨年暮れに「男と男の約束だ」として合意の方向性がまとまった。

 男性は「尖閣諸島は自然が豊かで動物などの固有種が多い。世界遺産にしてもらい知事に守ってもらいたい」と話しているという。

 山東議員は、石原知事が国民運動として寄付を募って購入することを検討したが、時間がかかりすぎるため断念したことも明らかにした。東京都が他県で水源地の土地を購入していることもあり、購入できると判断したとしている。

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2012年4月18日のニュース