育休中に撮影…ベルリン映画祭で今泉監督が特別表彰

[ 2012年2月18日 23:58 ]

18日、ベルリン国際映画祭で特別表彰を受け、スピーチする今泉かおり監督

 開催中の第62回ベルリン国際映画祭で、13歳以下向け映画部門の授賞式が18日開かれ、今泉かおり監督(30)の「聴こえてる、ふりをしただけ」が子供審査員による特別表彰を受けた。

 2児の母親で看護師でもある監督が、育児休暇中に撮った長編デビュー作。母親を突然の死で失った小学生の少女が、喪失感や厳しい現実と向き合い、幼心に信じていたものに別れを告げて成長する物語。子供の繊細でしなやかな心理を見事に描き出している。

 今泉監督は「上映されるだけでも、うそみたい。一生の思い出です」と話した。

 14~17歳向けの部門では、平林勇監督の短編アニメ「663114」が特別表彰を受けている。

 また革新的な作品を対象にしたフォーラム部門に日本から出品されたヤン・ヨンヒ監督の「かぞくのくに」が国際アートシアター連盟賞を受賞した。(共同)

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2012年2月18日のニュース