五木ひろしらに作詞 松本礼児さん焼身自殺か

[ 2011年12月20日 06:00 ]

松本さんがやけどを負った自宅前の路上には消火の跡が生々しく残る

 石野真子「ジュリーがライバル」や五木ひろし「紫陽花」で知られる作詞家の松本礼児さん(68)が19日午前4時40分ごろ、東京都世田谷区祖師谷6丁目の自宅前で、全身にやけどを負って倒れているのを妻が見つけ、家族を通じて119番した。同10時ごろ、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁成城署は焼身自殺を図ったとみている。

 2階で寝ていた妻が外でうめき声がするのに気づき、外に出たところ、倒れている松本さんを発見した。

 成城署によると、そばにはファンヒーターの灯油タンクとライターが落ちていた。現場には争ったような形跡はなく、遺書なども見つかっていない。成城署は事件性はないと判断。松本さんが灯油をかぶって自ら火をつけ、自殺を図ったとみて調べている。

 近所の住人によると、最近まで特に変わった様子は見受けられず、自宅周辺でゴルフの素振りやひなたぼっこ、飼い犬を連れて歩いたりしていたという。3日前に姿を見たという男性は「悩んでいるような感じは全くなかった」と驚いた様子で話した。

 松本さんが常務理事を務めていた日本作詩家協会会長の湯川れい子氏(72)によると、松本さんは数年前から体調を崩しており、半年ほど前には結石の手術を受けたものの、経過が思わしくなかったという。

 松本さんは妻、息子2人と4人暮らし。再婚で、長男は前妻との子だが、家族仲は非常によかった。湯川氏によると、松本さんの妻は「18日も家族で食事して、その前の日は買い物にも行ったのに…。なぜか分からない」と大きなショックを受けており「服用していた薬の影響で発作的にやってしまったのかも」とも話しているという。

 通夜や葬儀の日程は未定。遺族が落ち着きを取り戻してから調整する。

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2011年12月20日のニュース