陣内孝則 “16年ぶり”は「農ガール」麗奈と

[ 2011年12月15日 06:00 ]

「種まく旅人」で16年ぶりに映画主演する陣内孝則

 農業に打ち込む若い女性「農ガール」ブームに乗った映画が製作された。「種まく旅人~みのりの茶~」で、主演は俳優陣内孝則(53)。デザイナーの仕事をリストラされ、故郷の大分で農ガールになるヒロインを田中麗奈(31)が演じる。「ゼロからの風」などで知られる塩屋俊監督がメガホンを取る。

 陣内は96年公開の「不法滞在」以来、16年ぶりの映画主演。農業をこよなく愛する農水省職員で、茶畑の有機栽培に取り組むヒロインをサポートする役どころ。福島第1原発事故による放射能汚染問題や環太平洋経済連携協定(TPP)など、農家に逆風が吹く社会状況を踏まえて「農業を取り巻く環境は厳しいと思いますが、農業ほどクリエーティブな仕事はないとロケ中、多くの農家の方と接して実感しました。農業の明るい未来の追い風になりたい」と作品に込めた思いを語った。

 一方、田中は軽い気持ちでお茶の栽培を始めるが、現実に悪戦苦闘しながら成長していくヒロイン役。ファッション性の高い作業着に身を包み、作物を育てる喜びを体感する農ガールを演じ「お茶を飲むまでに、こんなにも時間と手間がかかるのかということに驚きました。見た方の心がお茶を飲んだ時のようにホッとできる映画」とアピールした。

 ほかに柄本明(63)、吉沢悠(33)らが出演。映画は来年3月17日公開。製作サイドは農林水産業を応援する映画としてシリーズ化を見据えている。

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