紳助ありきの番組ではない テレ東「鑑定団」は司会替えて継続

[ 2011年8月24日 17:40 ]

島田紳助 芸能界引退

 島田紳助(55)の突然の芸能界引退表明を受け、出演番組を持つテレビ各局は24日、代替番組の手配などに追われた。視聴率が低落傾向にある中で、島田の番組の多くはゴールデンタイムで安定した人気を誇っていただけに、各局に落胆が広がる一方、冷めた見方もみられる。

 24日夜放送の「クイズ!ヘキサゴン2」を急きょ別番組に差し替えたフジテレビ。広報部は島田と暴力団関係者との親密な関係について「非常に遺憾」とコメントした。同局は番組関連の映像を流すイベントの中止も決めたが、来週以降の放送をどうするかについては未定だ。

 朝日放送(大阪市)も29日に放送予定だった「クイズ!紳助くん」について、収録済みのVTRから島田の出演部分を除いて再編集する対応を迫られた。9月以降の放送内容は「新番組を含めて検討中」という。

 島田が出演するレギュラー番組の大半は、各局の看板番組がそろう午後7~9時台での放送だ。あるキー局幹部は「話術と番組を仕切る力はすごい。制作費が抑えられるクイズ番組などで数字がとれるため、各局とも重宝していたはず」と打ち明ける。

 一方、テレビ東京は「開運!なんでも鑑定団」の司会者を変更して番組を継続することを決定。同局宣伝部の担当者は「番組内容に問題があったわけではない。お宝の鑑定自体が番組のメーンで、紳助さんありきの番組ではない」と冷静だ。

 別の局の広報担当者は「紳助さんへのおんぶに抱っこを改め、新しい人材発掘に努める時期に来ている」と話した。

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2011年8月24日のニュース