80歳・健さんが6年ぶりの映画主演…降旗監督作品

[ 2011年8月24日 07:00 ]

新作映画が6年ぶりに製作される高倉健

 俳優高倉健(80)の新作映画が6年ぶりに製作される。「あなたへ」で、死去した妻の故郷へ一人旅する刑務所の指導技官役を主演する。メガホンを取るのは、「夜叉」「鉄道員(ぽっぽや)」などと同じ降旗康男監督。来年秋公開予定。

 出演映画は中国映画「単騎、千里を走る。」(06年公開)以来で通算205本目。邦画は「ホタル」(01年)以来となる。

 演じるのは、北陸地方にある刑務所の指導技官役。60代半ばとなった時、妻が「故郷の海に散骨してほしい」という絵手紙を残して死去。生前にその遺志を知らされておらず、ショックを受けた主人公がその真意を知るため、妻の故郷である九州へと車で旅をしながら、出会った人々と心を通わせていくロードムービーだ。

 9月7日にクランクイン。各地でロケを行い、11月中旬に撮影終了の予定。共演者は調整中で、高倉は「降旗監督の作品を体験させて若い俳優に勉強させてやりたい」と話しているという。

 原案は「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで08年に亡くなった市古聖智(いちこ・せいち)氏の遺稿。昨年夏、降旗監督が脚本家の青島武氏とともに、男臭い内容だった遺稿を夫婦の絆を描いた物語に再構築。昨秋に高倉に出演をオファーしたところ昨年末に前向きな返事があり、今春に正式な了承を得た。

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2011年8月24日のニュース