これまで4人が…今年だけで4人!初の複数受賞

[ 2011年2月15日 06:00 ]

着物姿で登場した松山夕貴子(左)

第53回グラミー賞

(2月13日 米ロサンゼルス)
 50年以上の歴史を誇るグラミー賞で、日本人の受賞はこれまで計4人だったが、今年だけで4人が受賞した。

 クラシックのピアニスト内田光子(62)は、クリーブランド管弦楽団とモーツァルト作品を収録したアルバム「モーツァルト ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞に輝いた。内田は英国を中心に活動しており、モーツァルトやシューベルト作品の演奏で国際的な評価を得ている。「クリーブランド管弦楽団とは長く一緒に仕事をしてきたので、特別な喜び」と受賞を喜んだ。

 ジャズピアニスト上原ひろみ(31)がメンバーの「スタンリー・クラーク・バンド」は、最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を受賞。“ジャズ界の大御所”と言われるベーシスト、スタンリー・クラークに指名されて参加。「素晴らしいベーシストと一緒にアルバムを作り、ツアーができたことが何よりの喜びでした」。

 最優秀ニューエージアルバム賞を、琴奏者の松山夕貴子らが参加した「ポール・ウィンター・コンソート」の作品が受賞。01年に同賞を受けたシンセサイザー奏者の喜多郎(57)は、今回は受賞を逃した。

 また、モントリオール交響楽団の音楽監督で、日系米国人のケント・ナガノさん(59)が最優秀オペラ録音賞を受賞。共同電によると、授賞対象の作品は、ナガノさんがベルリン・ドイツ交響楽団を指揮したサーリアホの歌劇「彼方(かなた)からの愛」。日本国内盤は出ていない。ナガノさんは1995年と2001年にも同賞を受賞。ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場の音楽監督でもあり、小澤征爾氏の助手を務めたこともある。

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2011年2月15日のニュース