中村富十郎さん葬儀、11歳長男が気丈あいさつ

[ 2011年1月29日 06:00 ]

中村富十郎さんの祭壇

 今月3日に直腸がんのため死去した歌舞伎俳優で人間国宝の中村富十郎(なかむら・とみじゅうろう、本名・渡辺一=わたなべ・はじめ)さん(享年81)の本葬が28日、東京都中央区の築地本願寺で営まれた。

 歌舞伎俳優の坂田藤十郎(79)、尾上菊五郎(68)、市川団十郎(64)ら約1000人が弔問。暴行事件に遭って謹慎中の市川海老蔵も妻の小林麻央(28)と姿を見せた。

 遺影の前には、文化功労者に天皇陛下から下賜られる香典「祭粢(し)料」が供えられた。焼香前に、喪主の妻・正恵さん(48)に代わり長男で歌舞伎俳優の中村鷹之資(たかのすけ、11)が遺族代表であいさつ。「いまも父の声が聞こえてきます。父は僕たちの中に生きています」としっかりした口調で話し、参列者の涙を誘った。

 なお、式終了後、団十郎は息子・海老蔵の舞台復帰について「そういう話はまだ出ておりません」とコメント。海老蔵は報道陣の問いかけには無言で会場を後にした。

続きを表示

この記事のフォト

2011年1月29日のニュース