山下さん葬儀で「ロカビリー3人男」“再結成”も

[ 2011年1月7日 06:00 ]

夫の山下敬二郎さんの思い出話を気丈に話す直子夫人

 5日夜、胆管がんによる腎不全のため71歳で死去した歌手の山下敬二郎(やました・けいじろう、本名啓次郎=けいじろう)さんの遺体が、横浜市内の斎場に安置され、6日、同斎場で納棺式が営まれた。通夜は12日、葬儀・告別式は13日に行われることになった。葬儀ではバンド仲間が代表曲「ダイアナ」などを生演奏する予定で、山下さんの音楽人生をにぎやかにしのぶ「ロカビリー葬」となる。

 所属事務所社長は「音楽葬にします」とキッパリ。山下さんのパートナーバンド「東京ヤンキース」現メンバーの生演奏を中心に「昔の思い出を再現し、彼のたどってきた道のりを表現する」ものにするという。

 一世を風びした「ダイアナ」など、山下さんの代名詞とも言えるロカビリーが中心となりそう。アンプを使ったエレキギターの演奏も検討されており、実現すればロックンロール草創期の昭和30年代の音色がよみがえる異例の葬儀となる。

 山下さんといえば、デビューの舞台になった58年2月の「日劇ウエスタンカーニバル」。競演した「ロカビリー3人男」の仲間、平尾昌晃(73)、ミッキー・カーチス(72)らの飛び入り演奏について、同社長は「来ていただけたらありがたい」。伝説のイベントが葬儀場で再現される可能性もある。

 山下さんの遺体は5日午後11時ごろ、通夜までの仮安置所となる横浜市の斎場に到着。6日昼ごろに親族や一部の親しい知人らにより棺に納められた。直子夫人(45)は棺の横を片時も離れず、弔問客にも気丈に応対した。

 棺には舞台衣装だったオレンジ色のシャツとトレードマークのテンガロンハットなどが納められた。

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2011年1月7日のニュース