ネルロ・サンティ指揮 NHK交響楽団第1682回定期公演Aプログラム

[ 2010年10月9日 06:00 ]

オペラの職人、ネルロ・サンティ

 1996年にシャルル・デュトワが常任指揮者(98年から音楽監督)に就任する以前のNHK交響楽団では、名誉指揮者のタイトルを持つウォルフガング・サヴァリッシュ(現在は桂冠名誉指揮者)、オットマール・スウィトナー(故人)、ホルスト・シュタイン(故人)、ヘルベルト・ブロムシュテットが、それぞれ1年にほぼ1回のペースで客演しオーケストラのキャラクター形成に大きな影響を及ぼしてきた。07年にウラディーミル・アシュケナージが音楽監督を退任して以降、再びN響に音楽監督、常任指揮者不在の期間が続いているが、かつての名誉指揮者陣と同様の役割を果たしている指揮者がやはり何人か存在する。それは名誉音楽監督の称号を持つデュトワ、首席客演指揮者のアンドレ・プレヴィン、唯一現役として活躍を続ける名誉指揮者ブロムシュテット、そしてイタリア・オペラ界の大御所ネルロ・サンティだ。そのサンティが10月の定期公演に登場、NHKホールを会場とするAプログラムでヴェルディの歌劇「アイーダ」を演奏会形式で取り上げる。

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2010年10月9日のニュース