日中スターが木蘭熱演 民間交流が徐々に正常化

[ 2010年10月9日 22:16 ]

 元宝塚男役トップで女優の真琴つばさら日中のスターが共演する舞踊歌劇「木蘭(ムーラン)」の初の上海公演が9日行われ、中国に古くから伝わる戦場での恋の物語を熱演した。

 沖縄県・尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件による日中関係悪化で開催が一時危ぶまれたが、中国当局からの延期指示などはなくこの日の公演が実現。民間交流は徐々に正常化に向かい始めたようだ。
 木蘭は、体の弱い父親の代わりに男に扮して従軍する娘の名前がタイトルとなった演劇で、木蘭が戦場で知り合った武将、賀延玉と恋に落ちるストーリー。ディズニー映画「ムーラン」のモチーフにもなった。
 中国側主役は上海歌舞団芸術監督で欧米の舞台でも活躍する男性スターダンサー黄豆豆。真琴は男役として賀延玉を、黄が木蘭をそれぞれ演じる異色のキャスティング。
 戦場シーンでは和太鼓とドラムが激しく掛け合う中、真琴と黄らは華麗な踊りや歌を披露。総合プロデューサーの顔安氏は「平和の重要性を訴えるのが主題だ」と語った。
 上海では、日本の人気グループSMAPが9、10日に初の海外公演を予定したが、日中関係悪化を受け延期となった。(共同)

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2010年10月9日のニュース