「血のダイヤ」をもらったのか?ナオミ・キャンベル法廷で証言

[ 2010年8月5日 16:57 ]

 西アフリカのシエラレオネ内戦(1991~2002年)の戦争犯罪を審理する国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)に5日、英国出身のスーパー・モデル、ナオミ・キャンベル(40)が証人として出廷し、証言した。

 内戦で反政府勢力を支援し、人道に対する罪などに問われた隣国リベリアの元大統領テーラー被告から1997年に、ナオミが反政府勢力の資金源で「血のダイヤ」と呼ばれたダイヤモンド原石を贈られたかどうかについて証言する。
 検察側はテーラー被告が当時、シエラレオネの反政府勢力が密輸するダイヤ原石を売却した資金で武器を購入し、同勢力に供与していたと主張。「ダイヤ原石を所持したことはない」と不法取引への関与を否定する被告の主張を崩す上で、ナオミの証言を「重要な証拠」と位置付けている。
 検察側によると、ナオミは97年9月、南アフリカのケープタウンで開かれた同国のマンデラ大統領(当時)主催の夕食会に出席。リベリア大統領として出席したテーラー被告から巨大なダイヤ原石を贈られた。
 シエラレオネ反政府勢力は武装闘争とともに市民の手足を切断するなどの恐怖政治を行い、内戦による死者は5万人を超えるとされる。(共同)

続きを表示

2010年8月5日のニュース