松本幸四郎「よくぞここまで続けてこられた」

[ 2010年5月13日 07:54 ]

「勧進帳」の47都道府県での上演が実現する夏の歌舞伎巡業について会見した松本幸四郎

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(67)が12日、都内で、7月1日から15都道府県を訪れる「松竹大歌舞伎」夏巡業の製作発表を行った。

 演目の1つ「勧進帳」は7月29日の茨城県土浦市で全国47都道府県での上演を達成。58年に16歳で初演してから52年かけての快挙に「人間的に優しくなれる旅公演は好きですが、よくぞここまで続けてこられた」と感激の表情。上演回数も巡業終了時に1048回に達する。
 日ごろから「記録や回数は意味がない」と話しているが、08年10月に奈良の東大寺で1000回の記念公演を行った直後に「松竹から“あと5県”と言われ、少し意識しました」と笑った。全国制覇の次は世界制覇の期待もかかるが「私は海外で歌舞伎を上演したことがないんです。歌舞伎はやはり日本で見てほしい」と強調した。

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