「JAYWALK」中村被告に懲役2年求刑

[ 2010年4月28日 15:28 ]

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)と麻薬取締法違反(所持)の罪に問われた人気バンド「JAYWALK」のボーカル中村耕一被告(59)は28日、東京地裁(藤井敏明裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審。判決は5月12日の予定。

 中村被告は「ファンを裏切り、申し訳ない。仲間や関係者に多大な迷惑を掛け、反省している。違法薬物に二度と手を出さない」と述べ、弁護側は最終弁論で刑の執行猶予を求めた。
 検察側は論告で「一瞬にして目が覚め、疲れが取れるような感覚になれる、と快楽を求めて覚せい剤とコカインにおぼれた」と指摘。被告の供述調書を基に、本人が薬物密売人の携帯電話番号を「メモに残すとまずい」と考えてせんべいに書き込み、警察官から職務質問を受けそうになった際には食べて証拠隠滅を図った、と説明した。
 検察側冒頭陳述などによると、被告は昨年2、3月ごろから密売人から覚せい剤を購入し使用を繰り返し、今年3月8日ごろ、東京・南青山の駐車場に止めた車の中で若干量を飲んだ。翌9日には西麻布の路上に止めた車内で覚せい剤約0・67グラムを、練馬区の自宅に別の覚せい剤約0・67グラムとコカイン粉末約0・73グラムを所持したとしている。
 バンドは1980年に結成。J―WALK時代にヒット曲「何も言えなくて…夏」などがある。

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2010年4月28日のニュース