桂米朝ら5人に…皇居で文化勲章親授式

[ 2009年11月3日 11:41 ]

文化勲章の親授式を終え、記念写真に納まる(左から)飯島澄男さん、速水融さん、日沼頼夫さん、坂田藤十郎さん、桂米朝さん

 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われ、ウイルス学の日沼頼夫さん(84)、古典落語の桂米朝(83)ら本年度の受章者5人に天皇陛下が勲章を手渡された。

 ほかの受章者は社会経済史の速水融さん(80)、歌舞伎の坂田藤十郎(77)、材料科学の飯島澄男さん(70)。日沼さんが代表して「それぞれの分野において一層精進を重ねる決意でございます」とあいさつした。
 陛下は「学問、芸術の上で大きな成果をおさめられたことを誠に喜ばしく思います。体を大切にして元気に過ごされ、今後ともそれぞれの分野の発展のため力を尽くされますよう願っております」とたたえた。
 5人は宮内庁で記者会見。米朝は「わたしなんかは特殊な世界で、諸先生方とは感想が違うと思います」と述べ、古典落語で初の受章には「何を言うていいやら分かりまへん。芸能界始まって以来の珍事かもしれない」と語った。
 藤十郎は「きょうはちょうど国立劇場での(歌舞伎公演の)初日。どんな初日になるのか、生まれ変わった自分を鏡で見てみたい気がします」と喜んだ。日沼さんは「一緒にやってきた研究協力者のことを思い出し、非常にありがたく思っております」と感謝していた。

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2009年11月3日のニュース