滝クリ 真逆生活に涙の終止符…後任アナは脱45度

[ 2009年9月26日 06:00 ]

フジテレビ「NEWS JAPAN」キャスター交代会見。滝川クリステル(左)と秋元優里アナ

 フジテレビの報道番組「LIVE2009 ニュースJAPAN」(月~木曜後11・30、金曜後11・58)でキャスターを7年間務めた滝川クリステル・アナウンサー(31)が25日深夜の放送で番組を卒業した。東京・台場の同局で会見し、降板理由について「(深夜の仕事で)真逆だった生活を戻したい」と説明。視聴者に向かい45度の角度で座って人気を集めたが、後任の秋元優里アナ(25)は「自分なりの角度を見つけたい」と“脱45度”を宣言した。

 滝川アナは黒のシックなワンピースで会見。02年10月から担当した“夜の顔”を降りる理由について「卒業するのは、あすの自分と出会うため」と説明。「7年間、全力投球し、ニュースJAPAN中心ですべてが回っていたので(深夜に仕事で)生活がすべて真逆といった時間だった。習慣も体調も本来の自分に戻して、新たに環境を変えて見えるもの、出会いを大切にしていきたい」と目を潤ませ、少し声を震わせた。約3カ月前から卒業を望む気持ちを「徐々に(スタッフらに)伝えていた」という。
 フジテレビの系列会社の共同テレビを経て現在はフリー。「9月末で契約が満了し、改編期でもあり、話し合って円満に卒業で落ち着いた」と語った。今後については「経験を生かして、報道やメディアにはかかわりながら活動の幅を広げたい」とし「地球環境や動物愛護などグローバルな視点で解決しなければいけないことがたくさんある。社会貢献活動もやってみたい」と抱負。「ドラマ出演や、来年の参院選など政界進出は」という質問には、いつもの笑顔で「考えていません」と話した。
 局には毎日午後7時頃に入り、月~木曜は午後11時55分まで、金曜は深夜0時23分まで本番。番組後は反省会で最低30分は局にとどまる生活が続いた。降板後は「あいた時間の過ごし方は想像もつかない。空虚感でいっぱいになるとは思うが、徐々に前を向いていきたい」。これでレギュラー番組はなくなるが「少しリセットして体を元に戻したい」とした。
 名画「モナリザ」と同じ斜め45度からのほほ笑みも25日で見納めとなった。後任の秋元アナは「自分なりの角度を見つけたい。時々クリステルさんに助言をいただきたい」と語った。

 ◆滝川(たきがわ)クリステル 1977年(昭52)10月1日、フランス・パリ出身。青山学院大文学部卒業後の00年、共同テレビ入社。現在はアナウンサーのプロダクション会社「フォニックス」に所属。「ニュースJAPAN」のほか、「スーパーニュース」のリポーターや「新報道プレミアA」のキャスターなどを務めた。父はフランス人、母は日本人。

 ◆秋元 優里(あきもと・ゆり)1983年(昭58)10月25日、東京都出身。慶応大総合政策学部卒業後の06年、フジテレビ入社。07年10月~08年9月「報道2001」のキャスター、08年10月から「FNNスーパーニュース」の現場リポートを担当。テレビ東京の秋元玲奈アナは妹。

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2009年9月26日のニュース