菊水丸最後の新聞詠み…衆院選の予想音頭で幕

[ 2009年8月23日 21:55 ]

 河内家菊水丸(46)が23日夜、大阪府八尾市の常光寺で開かれた地蔵盆踊りで世相を風刺した「新聞詠み河内音頭」の最終作品を披露、25年間の活動に終止符を打った。

 室町時代から伝わる伝統的な「正調河内音頭」に初めて挑戦した後、最後の新聞詠みとして、30日の衆院選を予想。「与野党まとめてガラガラポン!」などと歌った。

 菊水丸は「作品が次から次へとできて、ネタに困ることはなかった。今回の選挙は最後を飾るのにふさわしいと思った」と語った。

 菊水丸は1984年、グリコ森永事件をネタに、戦後長く途絶えていた新聞詠みを復活させた。以来、国会議事堂前でゲリラライブをしたり、イラクや北朝鮮を訪問したりと「現場」にこだわり、数多くの歌を歌ってきた。

 だが今年2月、「伝統的な河内音頭の保存と、次世代に伝える活動に力を入れたい」として新聞詠みを“卒業”すると発表していた。

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2009年8月23日のニュース