吉本が幻冬舎とタッグ!「笑って泣ける」本出版

[ 2009年3月11日 06:00 ]

「幻冬舎よしもと文庫」の初代宣伝部長に就任した品川ヒロシ

 吉本興業と、出版社の幻冬舎がタッグを組んで「幻冬舎よしもと文庫」を創刊させる。「笑って泣ける」をコンセプトに、第1弾の5冊は13日に発売。島田紳助(52)とダウンタウンの松本人志(45)による共著「松本紳助」(560円)などが全国書店に並ぶ。初代宣伝部長にはお笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシ(ペンネーム、芸名祐=36)が就任、「ご期待ください!!」とアピールしている。

 吉本興業は、バラエティー番組を中心としたテレビ界や映画、舞台だけでなく、出版界にも常に風を吹かせてきた。松本の「遺書」(94年)が250万部を売り上げ、「麒麟」の田村裕(29)が書いた自伝エッセー「ホームレス中学生」(07年)も230万部を超えて社会現象になったのは記憶に新しいところ。
 幻冬舎によると、共同プロジェクトは昨年の夏前から準備を進め、煮詰めてきたという。吉本所属の芸人が、さまざまな出版社から出してきた小説やエッセーの文庫化にあたり、幻冬舎が新レーベルを立ち上げて一本化することで合意。結実したのが「幻冬舎よしもと文庫」だ。
 第1弾は看板タレントの名前がズラリ。「松本紳助」のほか、ダウンタウンの浜田雅功(45)が本名「濱田雅功」の名でつづった「がんさく」(税込み480円)、東野幸治(41)の「泥の家族」(同480円)、松本の「シネマ坊主」(同520円)、そして品川の「ドロップ」がラインアップされた。
 20日に初メガホン作「ドロップ」が公開されるなど本職以外にも異彩を放つ品川は「吉本芸人が過去に著した素晴らしい作品がそろっています。このラインアップの中に自分の作品が入っているだけでも光栄なのに“初代宣伝部長”にまで任命いただいて非常にありがたい」と興奮している。
 幻冬舎によると、当面は隔月で刊行を予定。作品の選定についても吉本側とその都度話し合いを続けていくが、もちろん近年の大ベストセラー「ホームレス中学生」も視野に入っている。

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2009年3月11日のニュース