野球アニメ「MAJOR」をプロ選手会が応援

[ 2008年11月5日 06:00 ]

 「日本プロ野球選手会」(宮本慎也会長=ヤクルト)が野球アニメ映画「劇場版 MAJOR(メジャー)」の応援団を結成し、このほど12球団各1選手が主人公の野球少年、茂野吾郎に激励メッセージを寄せた。同作はスポーツニッポン新聞社創刊60周年記念の作品で、12月13日に公開される。

 746人(10月1日現在)で構成する日本プロ野球選手会が、初めてアニメ映画のサポートに乗り出した。
 主人公・吾郎と同じ野球少年だっただけに、リトルリーグのマウンドで奮闘する姿に共感。激励メッセージを募集したところ、次々と手が挙がった。最終的に各球団1選手を選出。吾郎を尊敬するものから、ストイックさを心配する声まで、熱いメッセージが集まった。8日から上映劇場で配布される「MAJOR新聞 特別号外」には12選手の全文が掲載される。
 今回の支援は、選手会が漫画雑誌編集者から「最近、野球漫画の企画が少ない」と聞き「それなら、われわれで話題をつくり盛り上げよう」と持ち上がった。「野球漫画に勇気づけられたから、そのお礼に」という声も多かったという。
 野球漫画の中でも「MAJOR」の人気はずばぬけており、ロッテやソフトバンクのロッカールームにはコミック全68巻がそろっているほど。父親を亡くした吾郎の精神的成長まで踏み込んで描かれていることなどが理由で、ロッテの今江は「子供ができたいま、あらためて家族愛と野球の素晴らしさを教えてくれる」と話している。
 12月上旬の完成披露試写会には、多くの選手が家族と来場する予定。野球だけではない作品の世界観をアピールする。

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2008年11月5日のニュース