北野監督 特別功労賞に「過大評価」

[ 2008年6月20日 22:12 ]

 第30回モスクワ国際映画祭で「特別功労賞」を受けた北野武監督が20日、記者会見し「ロシアの人は自分(北野氏)のことを過大評価している。数々の芸術家が出ているロシアで、表彰されるのはちょっと恥ずかしい」と照れ笑いした。

 ロシアで北野作品の人気は高く、“巨匠”扱い。ロシア人記者からは「『白痴』を撮った黒沢明監督のように、ドストエフスキーなどロシア作品を手掛けるつもりはないか」との質問が飛んだが、「そういう大作を監督する能力はない」。

 自ら出演もする北野監督の多才ぶりを指摘する質問には「いろんなことに手を出すのは、何をやっても駄目だから。数打てば当たる、ということだ」と受け流した。

 余暇の過ごし方まで聞かれたが「テレビ見て寝てるだけ」と応じ、会見は“凡人”ぶりを強調することに終始した。(共同)

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2008年6月20日のニュース