杉サマ&夏子夫人 生涯ベトナム支援宣言

[ 2008年5月24日 06:00 ]

「ハノイ・ホーチミン音楽祭」で、夫人で歌手の伍代夏子と本番への意気込みを語った杉良太郎

 私財を投じて20年間にわたりベトナム支援に取り組んできた歌手で俳優の杉良太郎(63)が23日、ベトナム・ハノイ市で会見した。24日と26日に行う日本ベトナム外交関係樹立35周年記念コンサート「ハノイ・ホーチミン音楽祭」への意気込みを語ったもの。夫人で歌手の伍代夏子(46)ら出演者とともに臨み「この役割には定年がない」と力強いメッセージを送った。

【タレント名鑑・杉良太郎


 ことし3月末まで約3年間、日本ベトナム親善大使を務めていた杉。4月に外務省から格上となる特別大使ポストを委嘱され、その第1弾となる仕事が自ら企画した音楽祭だけに注目度は高く、迎賓館での会見には約200人もの地元メディアが集結。杉が「いつか日本とベトナムが同盟国になることを望んでいる」と、力説すると満場の拍手が響き渡った。
 音楽祭には杉、伍代夫妻のほか、島谷ひとみ(27)、w―inds.、秋川雅史(40)、夏川りみ(34)の6組が参加。NHK紅白歌合戦の常連組を中心に杉が人選した。島谷は「同じアジア人として音楽で通じ合えることも多いはず。一生懸命歌いたい」。杉は「この音楽祭を機にさらなる文化交流の場を提供していきたい」と約束した。
 積極的な福祉活動で知られる杉だが、ベトナムへの貢献は顕著だ。22年前、交友のあった北京の日本大使館公使がベトナムに赴任した際、「じゃあ何かやってやるよ」と約束したのがきっかけ。それ以来、児童養護施設や盲学校支援などのほか、孤児の里親となって就職するまで援助。常時25人の孤児の面倒を見て、延べ100人ほどの里親になってきた。今後も続けていく意向で「この役割には定年がない」と胸を張った。
 夫妻でベトナムを訪れたのは00年2月の新婚旅行以来2回目。杉は21日にベトナム入りして以降、グエン・ミン・チェット国家主席への表敬訪問や音楽祭の打ち合わせなどで睡眠時間もない多忙ぶりだ。そんな夫の姿を伍代は「活動が実を結んで、だんだん評価されてきた」と頼もしげに見つめていた。

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2008年5月24日のニュース