中山美穂 夫・辻氏原作映画で女優復帰

[ 2008年4月24日 06:00 ]

 中山美穂(38)が女優復帰することになった。夫の芥川賞作家、辻仁成(48)原作の映画「サヨナライツカ」(来春公開、イ・ジェハン監督)に主演。04年1月に長男・十斗(じゅうと)くん(4)出産後初の女優業で、映画は97年の「東京日和」以来11年ぶりの出演。パリで家事と育児に励む中「久しぶりに女優としてのイメージがわいてきました」と心躍らせている。

 中山がママになって初めて演じる作品は、夫が描いた渾身(こんしん)のラブストーリーに決まった。
 復帰作「サヨナライツカ」は、01年に辻が発表した同名小説(幻冬舎刊)が原作。翌02年に中山の主演で映画化が進行していたが、辻と同年6月3日に電撃結婚するなどさまざまな事情で製作が延期されていた。
 そんな中、原作にほれ込み、映画化権を獲得したのが日韓で大ヒットした「私の頭の中の消しゴム」を撮った韓国のイ・ジェハン監督。自ら設立した企画開発会社が製作し、キャストはすべて日本人という日韓両国の映画人が組んだグローバルな作品になる。
 中山の女優復帰は02年秋のドラマ「ホーム&アウェイ」以来6年ぶりで映画は11年ぶり。ママになって初、21世紀になって初の主演映画となる。
 既に自宅のあるパリから家族3人で帰国しており、来月からバンコクでロケをスタート。イ監督は「彼女と直接会って強烈な印象を受けた。清純で強烈な瞳とはにかむほほ笑みは純潔と痛みをともに感じさせる。そのような多重的な人間味に私は魅了され、彼女こそが私が描きたい人間像を完ぺきに創造できると確信した」と起用理由を説明、その期待は大きい。
 22日に打ち合わせのため渡韓した中山は、帰国後の24日午後1時からニッポン放送「テリー伊藤とたい平のってけラジオ」に生出演するなどプロモーション活動にもヤル気満々。撮影は日本、韓国、タイの3カ国で夏まで続く大仕事。育児との両立は大変だが「パリで生活し始めて5年。久しぶりに女優としてのイメージがわいてきました。“私の頭の中の消しゴム”に感動したのでぜひ(監督に)お任せしたいと思いました」と張り切っている。

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2008年4月24日のニュース