藤十郎「元気いっぱい踊りたい」

[ 2008年4月24日 18:34 ]

 博多座の6月大歌舞伎公演に出演する坂田藤十郎(76)が24日、福岡市内で記者会見し「元気いっぱい踊りたい」と意気込みを語った。ことし喜寿を迎える記念に、安珍・清姫伝説を描いた「京鹿子娘道成寺」(昼の部)を舞う。

 「多数の衣装の着替えをこなし1人で1時間以上踊るのは大変だが、ちゃんと娘に見えるよう体を動かしたい」と藤十郎。自身の舞について「かつての手順を追っていく丁寧さから、自然と心が入っていく丁寧さに変わった。本当に喜んでもらうにはまだまだだが、自然と動いている感じがする」と話した。

 公演は6月2日から26日まで。夜の部は、東大寺のお水取りを題材にした「達陀」など。5月29日午後1時から博多川で、出演者が小舟に乗って顔見せする「船乗り込み」が行われる。

 記者会見で藤十郎は、4月上旬に中国演劇界から「上海白玉蘭劇芸術賞」の特別功労賞を贈られたことに触れ「日本でやっている通りに中国でやった。大きな歌舞伎の力だ」と話した。

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2008年4月24日のニュース