スタメンの試合は80勝40敗、外れれば20勝22敗、ドジャース正捕手スミスの契約延長はどうなるか?

[ 2024年1月29日 11:13 ]

ドジャースのウィル・スミス(AP)
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 ドジャースで山本由伸とバッテリーを組むウィル・スミス捕手(28)は、19年にメジャーデビュー、21年に正捕手となった。23年、レギュラー3年目でオールスターにも初出場している。攻守に優れた選手で、特に打撃で勝負強く、昨季は3番でスタメンが118試合だった。しかし後半は脳震盪に加え、脇腹を痛めたこともあり、打撃成績が落ちている。それでもドジャースはスミスが先発した試合は80勝40敗、そうでない時は20勝22敗と結果は著しく違った。世界一のためには大谷翔平やムーキー・ベッツ同様、欠かせない野手だ。

 調停権を持っているスミスは、このオフ球団と年俸855万ドル(約12・6億円)で合意した。FAになるまであと2年だが、注目されるのは契約延長で合意できるかどうか。スミスは3月に29歳になり、重労働の捕手ゆえ、衰えるのも早いのではないかという危惧がある。しかもドジャースにはファームに捕手の若手有望株がいる。1Aのダルトン・ラッシング(22)はパワーヒッターで野手では最も楽しみな選手。ベネズエラ出身のディエゴ・カルタヤ(22)は昨季は2Aで打撃不振に陥ったが、まだまだこれからだ。

 現時点で控え捕手はベテランのオースティン・バーンズ(34)。打撃が苦手で、ゆえに25年はチームオプション(年俸350万ドル)を行使されないかもしれない。ちなみにスミスかバーンズがケガをした場合、代わって昇格するのは既に40人枠に入っているハンター・フェデューシア(26)。18年のドラフト12巡の生え抜き。去年3Aオクラホマシティで活躍した。

 ドジャースとしてはスミスは極めて重要な選手だが、次の若手もいるし、大きすぎる契約は出したくはない。参考になるのはウィルソン・コントレラス(31)が1年前にカージナルスと結んだ5年総額8750万ドル(約129・5億円)の契約あたりか。FAまであと2年。球団と本人、双方が納得できる契約延長にこぎつけられるのかどうか、気になるところだ。

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