ソフトB・今宮 パ遊撃最多出場目指す!松井稼頭央超えあと「89」

[ 2024年1月17日 05:25 ]

ランニングメニューをこなす今宮(左はボートレーサーの西山)(撮影・岡田 丈靖)
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 稼頭央超えで歴史を塗り替える――。ソフトバンクの今宮健太内野手(32)が16日、福岡県宮若市内で行っている合同自主トレを公開した。これまでプロ14年間で遊撃手として通算1443試合に出場してきた名手は、今季の目標に西武・松井稼頭央監督が現役時代に2球団で刻んだパ・リーグ最多となる遊撃手での出場試合数「1531」の更新を掲げた。また開幕レギュラー奪取から、33歳シーズンでの打率・330も狙う。

 誰が挑んでこようが、遊撃の座は渡さない。午前中の最終メニューとなった守備ノック。定位置で軽快にさばき続けた今宮は、遊撃手としての出場試合数の記録に対し、食い気味に反応した。

 「もちろん、まずは3月の開幕からレギュラーで。その1つのポジションで、試合に出る節目の試合数が目の前にあるならば、目指していきたいですね」

 順当に定位置をつかみ取れば“稼頭央超え”となる遊撃手としてのパ・リーグ最多出場記録更新へのカウントダウンが始まる。ライバル球団でもある現西武の指揮官は現役時代に西武、楽天で遊撃手としてパ最多1531試合に出場した。通算1480試合に出場する今宮は、遊撃手としては1443試合に出場。今季89試合を“わが城”で出場すれば記録を塗り替える。遊撃手の顔となりうる新称号は気になるところ。「最高!まあ、開幕から出ていますね」。興奮しながら自信も、みなぎらせた。

 パの遊撃手として同一球団での最多出場試合数は南海でプレーした小池兼司の「1494」。同じくホークス一筋の今宮は、今季52試合で最多更新となる。現時点で小久保監督は野手のレギュラーは柳田、近藤の2人だけとしている。今宮にとって最大のライバルとなるのは遊撃一本で挑むことを明言している川瀬。それでも競争を勝ち抜き、新記録へのスタートを切る今季の一歩目を刻むのは当然、3月29日の開幕オリックス戦と決めている。

 「2月のサバイバルに勝って、3月の開幕でフィールドに立てるようにすることしか考えてない」

 プロ15年目の33歳シーズンとなる今季、守備だけでなく打撃でもあえて高い目標を掲げた。「キャリアハイを目指したいです。特に打つ方で。この世界では誰しもが打率3割を目指してやっている。目標高く、33歳なので3割じゃなく3割3分をね」。これまでのキャリアハイ打率は22年の・296。最低限のノルマには4厘差に泣いた。「まずはレギュラーを獲る目標から。そこから数字も考えていきたいですね」。「遊撃手・今宮」を大前提に、攻守で偉業達成に挑む。 (井上 満夫)

 ○…水上で戦う男との交流も重要視している。公開練習にボートレーサーの西山貴浩、片岡雅裕、石丸海渡のトップクラスA1級の3選手が参加。福岡支部所属でG1競走2優勝の西山とは以前から交流が深いが、SG2冠の片岡と石丸は初参加した。短距離走と守備ノックにも加わって、ともに汗を流した。今宮は「ボートでは整備など日々同じことをしながら戦う。メンタルの保ち方から気になるし、この交流は大事にしたいこと」と、どん欲に吸収している。

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