マエケンが「ヤバいな、これ終わったな…」と感じた瞬間 「肘が90度以上伸びなくなって」

[ 2024年1月4日 20:23 ]

前田健太(AP)
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 広島の秋山翔吾外野手(35)がパーソナリティーを務める文化放送の特番「秋山翔吾の打って守ってしゃべります」が1日正午から放送され、大親友の前田健太投手(35=タイガース)がゲスト出演。右肘故障について赤裸々に明かした。

 “ラジオ大好き”の秋山が念願かなって始まった番組も3回目。これまでテレビやYouTubeで何度も共演し、その仲良しぶりが野球ファンを笑顔にさせ続けてきた同学年の2人がラジオでも初共演を果たした。

 前田は昨年11月にツインズからタイガースに移籍となったが、秋山はわざわざ背中に「MAEDA」と入ったツインズのユニホームを収録直前に西新宿で自腹購入してから出迎える歓待ぶり。

 前田は「ラジオやのにそんな仕込んできて…」とうれしそうで、「喜ぶだろうなと思って」「あとでサインだけちょーだいよ」という秋山にマエケンが「そんなに好きなんやな、オレのこと」と甘い声で返すと、秋山が「いやいや、好きじゃなかったら呼ばないでしょ」と返答。マエケンが「ふふふふ…」と喜ぶなど、相変わらずのイチャイチャモードで始まった。

 そのなかで、2人の最近を振り返り、2021年夏から右肘手術とその後のリハビリで1年半以上マウンドを離れたマエケンは「トミー・ジョン(手術)ってリハビリ期間が定まっているから、そこまで不安はなくて。必ず1年後に戻れるかなっていう安心感もあったりとか。戻ってる事例も多いから」とまずはサバサバと明るい声で振り返った。

 自分がきちんとリハビリすれば「必ず戻れると信じていた」ため復帰への不安はなかったというマエケン。野球人生でここまで長期間にわたって休んだのは初めてだっただけに「いいリフレッシュ」「いい時間」にはなったとし、リハビリ中にはまった料理では自らコロッケを作ったことも。さらにネットフリックスで韓国ドラマを大量に見たという。

 復帰した2023年4月当時については「本当に悪くて。投球フォームもそうだし、投げてるボールの質とかも自分でも凄い違和感があったというか、投げてて気持ち悪いというか。なんか違うな、違うなとずっと思いながら投げていて。結果的に4月は0勝4敗で防御率が9点台とか10点台近くで。ヤバいな、これ終わったな…と思って。最終的に肘の張りが出てIL(故障者リスト)に2カ月ぐらい入ったんだけど。ちょっと自分のなかで手応えが全くなくて。手術明けはすぐうまくいかないっていうのはみんなの話で聞いてたんだけど、思ったよりもうまくいかなくて。結構悩んだところはありましたね」と赤裸々告白。

 「ただ、ILから戻ってきてからは凄い投球フォーム改善もできて。特に後半は凄くいい感覚で投げられたから」と手応えを感じたと語った。

 これに秋山が、IL入りした時に“また…”と思わなかったのかと心配そうに尋ねると「思ったよ」とマエケン。

 「4月は1試合投げるたびに張って。次の登板までに何とか取って。また投げて張って。なんとか取って…っていう感じでやってたから。うわ、これがずっと続くのかなと思ったら結構不安で。最後、IL入る前とかはもう2、3イニングで肘が90度以上伸びなくなって。投げ終わったらもう伸びなくて。それで限界を感じてILに入ったんだけど。その直後とかは、これからも今シーズンはずっとこうなるのかと思ったら試合に投げるのがちょっと怖くなったりとか。全力で投げたらまた張るかなっていう怖さもあったりとか」と赤裸々に語った。

 だが、その段階で投球フォームのズレが判明し「原因が分かって凄いスッキリした」というマエケン。フォーム矯正をしたあとは「全く肘にこなくなった」と話していた。

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