ロッテ・吉井理人監督の来季続投決定 球団社長「既に承諾」吉井監督「改めてもっともっと勉強」

[ 2023年10月21日 21:41 ]

パCSファイナルステージ第4戦   ロッテ2―3オリックス ( 2023年10月21日    京セラD )

<オ・ロ>ファンにあいさつする吉井監督(右から3人目)ら(撮影・平嶋 理子)
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 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦は21日、京セラドームで行われ、ロッテはオリックスに2―3で敗れ、2010年以来の日本シリーズ進出はならなかった。

 勝つしかない一戦の先発は種市。9月28日の日本ハム戦以来、23日ぶりのぶっつけ登板となったが、初回は1死から西野に四球を与えると、続く森に対し、カウント2ボール2ストライクからの5球目、高めに浮いた145キロ直球を右翼席に運ばれ、先制点を許した。

 9月30日に右肘炎症で戦線離脱していた種市は3回2失点で降板。4回以降は細かくつないで追加点を防いでいった。

 しかし、打線がオリックス先発の宮城をとらえられなかった。今季は6試合の対戦で0勝3敗。その相手に対し、2点を追う4回に2死一、二塁の好機を築いたが、安田が左飛に倒れた。6回には先頭の荻野が左翼線二塁打で無死二塁としたが、藤岡が遊ゴロ、石川が三ゴロ、そしてポランコは空振り三振に倒れた。

 6回に1点を追加され、3点差で迎えた8回、先頭の藤原がオリックス3番手の山崎颯の153キロ直球を振りぬき、右越えソロで1点を返した。さらに9回には、先頭のポランコが平野佳から右越えソロで1点差。意地を見せたが、あと1歩及ばなかった。

 注目の佐々木朗希投手もベンチ入りしたが、登板はなし。ロッテの下克上はならなかった。

 試合後、吉井理人監督(58)は「先発が本当に足りなかったので、きょうもブルペンデーだった。短期決戦ではこういう戦いはきついなとわかりました」と語った。そして「ここで負けてしまったのは、先発ピッチャーを最後までもたせられなかったことが一つ。野手のことに関して、知らないことがたくさんあったので、改めてもっともっと勉強しなきゃいけないということを感じた1年だった」と総括した。

 吉井監督について、高坂俊介球団社長(41)は「吉井監督には今シーズン、強い組織、勝てるチームづくりに取り組んでいただいた。数年先のチームづくりにも理解いただき、辛坊強く選手と向き合ってくれた。アナリストの分析にも積極的に耳を傾けてくれた。マリーンズの戦い方をしっかりアップデートしていただいた」と評価。「リーグ優勝を成し遂げるためには吉井監督は欠かせない存在。来シーズンも強い組織、勝てるチームづくりに取り組んでもらいたいと思ってますし、監督にも伝え、すでに承諾をいただいています」と語り「続投です」とした。

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