杉本正氏　ソフトB・有原　両サイドへの制球これまでで一番　10勝挙げエース格として若手を引っ張れる

パ・リーグ   ソフトバンク１―０西武 （ 2023年9月29日    ペイペイD ）

＜ソ・西＞力投するソフトバンク先発の有原（撮影・中村　達也）
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　【杉本正　視点】ソフトバンク・有原は全てのボールが制御されていた。両サイドへのコントロールは、これまで見た中でも一番よかった。

　この試合は普段より、フォークの割合が多かったように思う。結果的に8回まで投げたが、ペナントレースで重んじていた長い回を投げる投球から変化が見えた。完璧に抑え、1点もやらない投球を心がけているようだった。一戦必勝の短期決戦で勝つための引き出しも見せたと思う。

　移籍1年目だが、10勝を挙げたことでホークスの中心でやれる自信がついただろう。周囲の目も変わり、存在感は増してくる。そうなれば若手もついてくる。チームには経験の少ない投手が多くいる。有原がエース格として引っ張れば、若手投手は変わる。本当は東浜がやるべき役割だが、強いチームには存在感のある投手が必ずいる。これからは有原がその役割を果たすのではないかと感じた。（スポニチ本紙評論家）