佐々岡真司氏　プロ初勝利の広島ルーキー益田　緊迫した場面でも直球で攻め切れた内容もいい

セ・リーグ   広島4－3DeNA （ 2023年9月6日    マツダ ）

佐々岡真司氏
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【佐々岡真司　視点】　広島は優勝の可能性がある限り諦めず全員で戦っていく…ということを改めて示した。特にブルペン陣だ。6回はアドゥワ、7回はアンダーソン。登板間隔の空いていた2人がしっかり抑えて中盤以降の流れをつくった。そして、11回は新人の益田。緊迫した場面での登板は初めてに近い経験だったと思う。しかも宮崎から始まる打順を抑えて初勝利もついた。一時は自信を持てなかった直球で攻め切った内容もいい。

　前夜27球を投げた島内を休ませて勝ち切った。ブルペンの層が厚くなれば島内の負担も減る。疲れはあって当然で、ここまで来たら技術ではなく、気持ちの勝負だ。セットアッパーとして島内に寄せる首脳陣の信頼は変わらない。最後まで投げ抜いてほしい。

　攻撃では会沢の一打が大きかった。2球続いた高めの直球で追い込まれた直後、低めのチェンジアップに食らいついた。松山とともに優勝経験のあるベテランが控えているのは心強い。（本紙評論家）