鹿児島実 OB横田慎太郎さんに吉報届けられず 宮下監督「弱かった3年生が最後に意地を見せてくれた」

[ 2023年7月22日 04:30 ]

第105回全国高校野球選手権鹿児島大会準決勝   鹿児島実4―11神村学園 ( 2023年7月21日    平和リース )

<神村学園・鹿児島実>敗れた鹿児島実
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 天国の先輩へ、白星を届けることはできなかった。鹿児島実が神村学園に4―11で敗れ2年連続の甲子園出場を逃した。同校OBで、阪神で14年から6年間プレーし、19年に現役引退した横田慎太郎さんが今月18日に死去。19日の練習前にはチーム全員で黙とうし、“横田さんのためにも甲子園へ”と心を一つにした。

 横田さんはプロ入りが決まると、母校に打撃マシーン2台を寄贈。今もそのマシーンを使って打撃練習を行い、5回には連続長打が飛び出すなど、5回までに4点を奪ったが、昨夏のリベンジを狙う宿敵の勢いは止められなかった。

 横田さんの恩師でもある宮下正一監督は「こんな結果になってしまって慎太郎に申し訳ない。彼が1月にグラウンドに来た時は、部員たちが“先輩の分まで野球を頑張ろう”という気持ちになってくれたのが伝わってきた。弱かった3年生が最後の最後に意地を見せてくれて強くなってくれた。慎太郎がパワーをくれたんでしょうね」と目を赤くした。

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