ヤクルト村上、覚せいの2発 43打席ぶりの一撃は逆転13号3ラン 8回にも2打席連発

[ 2023年7月12日 23:00 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―5中日 ( 2023年7月12日    神宮 )

<ヤ・中>試合後、つば九郎と笑顔でポーズする村上 (撮影・白鳥 佳樹)
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 神宮の杜にヤクルトの「村神さま」が帰ってきた。お目覚めの一発は4―5と勝ち越された直後の6回2死一、三塁。1―1からの直球を弾丸ライナーで右翼中段へ突き刺すと、ゆっきり確信歩きを始めた。「インハイの甘い真っすぐを捉えられた」。6月25日の中日戦以来、11試合43打席ぶりの13号逆転3ラン。前夜は2点差とした6回1死一、二塁で二ゴロ併殺打に倒れたが、4番は1日で会心の雪辱弾を放った。

 こうなると止まらない。8回にもスライダーを再び右翼席へ。1試合2発は今年5月13日の中日戦で達成したが、2打席連発は昨年8月26日のDeNA戦以来だ。

 「前打席のいい感覚を確認して、これなら打てると打席に立ったので良かった」。高津監督も「2本とも彼らしい打球の速い素晴らしい打撃だと思います」と主砲の復活を喜んだ。

 球宴まで残り4試合。「ふがいない前半戦だったので、後半戦は巻き返したい。スワローズはこんなもんじゃない」と村上。今季の勝利打点は11度目。悪い数字ではないが、史上最年少で3冠王に輝い昨季と比較すると色あせると自覚している。

 お立ち台で、おどける余裕も出てきた。「(試合前)きょうスタメンキッズの子に“どこのファン”と聞いたらまさかの阪神ファン。でもボクがきょうホームランを打ったら、ヤクルトを応援してって約束したので、打てて良かった」と場内を笑わせた。

 「さあ、行こうか!」。チームスローガン通り村上の、セ連覇球団の逆襲が始まる。

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