広島・大瀬良「やりたいような投球はできた」快投暗転6回に崩れ7敗目も指揮官評価 次こそ頼む

[ 2023年7月9日 05:00 ]

セ・リーグ   広島1ー5中日 ( 2023年7月8日    バンテリンD )

<中・広島>6回、得点を奪われ、マウンドで声を掛けられる大瀬良(撮影・椎名 航)
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 広島・大瀬良大地投手(32)が8日の中日戦で7敗目を喫した。5回まで63球で被安打2に抑えた快投ペースが一転、6回に四球から痛打を浴びて逆転された。7回3失点で中日に対しては22年から5連敗。攻撃陣も9安打で決定打を欠き、2日間でわずか1得点に沈んだ。土曜日の敵地戦は開幕から7戦7敗。阪神、DeNAの上位を追いかけるどころか、最下位に手痛い2連敗だ。

 大瀬良は先発として一定の役割を果たしても、また中日に勝てなかった。5回までは被安打2で零封。63球の快調ペースが6回に崩れた。

 「先頭打者を出してしまうと点に絡みやすいですし、防ごうとは努力はしましたが、自分のミス。ビシエドにも(直球が)甘く入ってやられた」

 先頭の岡林に低めの際どい球を見極められた四球が暗転の入り口だった。続く大島との打席では両軍ベンチで激しい駆け引きもあった。2球で追い込んでから粘られ、5、7、8球目はランエンドヒットでファウルだった。1―2から5球連続ファウルでカウントが進まない我慢比べ。捕手の坂倉が外角に立ち上がって外した10球目に岡林のスタートはなく、次の11球目に4度目のランエンドヒット。外角カットボールを大島に合わされ、左中間二塁打で一気に同点を許した。

 ダメージは大きかった。なお1死二塁。ビシエドに対しては追い込んでから勝負球で投げ込んだ最速151キロが狙った内角ではなく真ん中付近に入り、右前へ決勝打を浴びた。対照的に直後の7回の攻撃では1死一塁からのランエンドヒットで小園が遊ゴロ併殺打。好機拡大なら代打の可能性もあった大瀬良に打席は回らず続投した7回に3点目を失った。

 「攻めるところは攻めて、やりたいような投球はできたかなと思う。結果的に負けてしまっているので、また勝てるようにしっかりやりたい」

 全体的な内容は悪くないだけに3勝7敗で黒星が大きく先行する現状がもどかしい。特に中日戦は昨年7月8日の対戦から5連敗。新井監督は「ゲームはつくってくれた」と評価し、次回に期待を寄せた。

 首位の阪神に2勝1敗で勝ち越しながら最下位に2連敗。対戦成績が6勝6敗の五分に戻り、中日から貯金をつくれていないのはセ・リーグで広島だけになった。攻撃陣も2試合で1得点。新井監督は「何とか得点につなげられるように、こっち(自分)が考えて、また明日やりたい」と巻き返しを誓った。(長谷川 凡記)

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