ロッテ・石川慎 ただいまV打!古巣・日本ハム相手に千金 北海道で再び「シンゴ」コール

[ 2023年7月9日 05:20 ]

パ・リーグ   ロッテ3-2日本ハム ( 2023年7月8日    エスコンF )

<日・ロ>ガッツポーズで写真に納まる石川慎(撮影・高橋 茂夫)
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 プロ入りした12年から5年間在籍した古巣・日本ハムに、そして新たなチャンスをくれたロッテに恩返しの一打だった。2―2の7回2死一、三塁。代打で登場したのは巨人から移籍した石川慎だった。「お世話になった先輩の一人。胸を借りるじゃないけど、向かっていく気持ちだけでした」。宮西の内角高め142キロの直球を叩くと、打球は鋭いライナーで中前に弾んだ。勝ち越しタイムリー。一塁ベース上の背番号50はスタンドの「シンゴコール」に右手を突き上げて応えた。

 「日本ハムを離れてからもファンの声は届いてました。感謝の気持ちは凄く持っていますし、北海道は大好きです」。初回に先制ソロ、5回の同点適時打とチームの全打点を挙げていた角中への代打だった。吉井監督は「宮西のボールと、どちらのスイングが合うかを考えて、石川の方が確率が高いと思った」と説明。石川慎は「打席に向かう時に角中さんに“頼むぞ!”と言われた。気持ちが高まって、集中力も増したので角中さんに感謝です」と振り返った。

 巨人では今季1軍出場のなかった男が、ロッテ移籍後は代打で2打数2安打。指揮官は「もしアウトだったら、監督が“すっとこどっこい”と言われていた。助かりました」と笑った。この一打が決勝打となり、チームは4連勝で6月16日以来の2桁貯金10とし、首位ソフトバンクと1・5ゲーム差。新たなピースを得て、上位猛追の歩みが加速した。(大内 辰祐)

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