ロッテ・吉井マジック 先発配置転換のカスティーヨが来日初勝利 7回途中無失点 

[ 2023年6月9日 05:30 ]

交流戦   ロッテ3―2ヤクルト ( 2023年6月8日    ZOZOマリン )

<ロ・ヤ>左から貴重な追加点となるタイムリーを放った佐藤都、20ホールドのペルドモ、初勝利のカスティーヨ、先制ソロの中村奨(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの強力先発陣にまた新たなピースが加わった。吉井監督が、開幕時は中継ぎで起用したカスティーヨを先発に配置転換。3日以来の首位に再浮上させ「みんな頑張ってくれました」と柔らかい表情で称えた。

 NPB4球団に加え、米国でメッツなど3球団でプレーした日米通算121勝の指揮官。引退後は筑波大大学院でコーチング理論を学び、ドジャースにも短期留学した。17年以降はリリーフに専念していたサイド右腕の、どこに適性を見いだしたのか。

 <1>常時150キロを超える直球の制球力「ファストボール中心でストライク先行でいける。四球を出さないことがポイント」と説明した。6回0/3を4安打無失点。4者連続を含む7奪三振で来日初勝利を挙げた。四球は一つだけで、直球中心にカウントを有利にして試合を進めた。

 <2>ゴロアウトの多さ「ゴロの投手なのでああいうことが起こる。フライピッチャーだとなかなかああいうふうにはならない」と指摘したのが、1―0の5回に無死満塁とした場面。この日最大のピンチで中村に初球のスライダーをひっかけさせて三ゴロ併殺に仕留めて、無失点で切り抜けた。三振以外の11個のアウトのうち、実に10個をゴロで奪った。

 今季28勝のうち、先発投手に「22」の勝利がついている。対話と自主性を尊重する指導法で、失点数は12球団最少の157と鉄壁の投手陣を形成。カスティーヨは「自分のキャリアで一番いいチーム」と溶け込み、勝利球に登板した全ての投手のサインをもらった。(神田 佑)

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