DeNA、佐野が明かすバウアーの勤勉さ プライドを捨て取り込む姿勢に感銘

[ 2023年6月4日 10:14 ]

<D・西>2勝目を挙げたバウアー(撮影・長久保 豊)
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 DeNAのトレバー・バウアー投手が3日、本拠地・西武戦で8回3安打2失点。来日2勝目をマークした。5月3日広島戦の来日初先発以来1カ月ぶりの勝利。その間に、2度の大量失点ノックアウトを経験している。

 5月16日の広島戦では、2回7失点の大乱調で2敗目。快投を期待していたファンもスタンドで「??」となった。だが苦しんでいたのは自分自身。その日球場でとったバウアーの行動について、主将の佐野が振り返った。

 「僕はいつも、試合後に球場をでるのが遅い方。その日も“もうほかには誰もいないかな”と思って帰ろうとしたら、バウアーがいたんですよ。どこかの部屋からでてきた。通訳さんと一緒に、まだユニホーム姿で。そして聞かれた。“守っていて自分(バウアー)の投球はどうだ?”。ちょっと驚いた。詳しい内容は言えないけど話しをしました」

 ナインは来日当初、メジャー通算83勝の実績に加え、「寡黙」なイメージもある右腕に多少の距離感を感じていた。佐野が続ける。「最初はそんな感じもあった。でもバウアーからいろいろと聞いてくる。コミュニケーションは取れるので、今はそんなことはまったくない」。
 2回で69球を投じ早々のノックアウト。取材陣には試合後「不運が重なった」とあっさり応えた。だが、その後、球場にこもり主将も驚くほどの時間まで「反省」を重ねていた。

 2勝目のあとのお立ち台で「3勝目までまた1カ月かからないように頑張ります」と声を弾ませたサイ・ヤング賞右腕。それでも、ナインにも響くほどの「勤勉さ」があれば、きっと次の勝利もそう遠くはないはずだ。(大木 穂高)
  

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