ヤクルト・青木V弾 通算トップ打率・334交流戦男が本領 早大後輩早川撃ち「諦めず一戦一戦」

[ 2023年6月4日 05:30 ]

交流戦   ヤクルト9-5楽天 ( 2023年6月3日    神宮 )

<ヤ・楽>初回、青木は先制2ランを放つ(投手・早川)(撮影・沢田 明徳)
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 ヤクルトの新旧キャプテンがチームに勢いを取り戻させた。まずは青木だ。初回1死一塁。懐まで呼び込んで左方向に飛んだ打球が追い風に乗った。左翼ポール際、最前列へ今季1号の先制2ラン。「感触をちょっと忘れていた。やっぱりゆっくりダイヤモンドを走るのは野球の醍醐味(だいごみ)」と昨年8月16日以来となる一発の手応えをかみしめた。

 早大の後輩である早川からの一発。4番・村上の前に走者を置くために今季初めて3番に座った41歳が日米通算19年連続本塁打をマーク。7回先頭でも中前打し、交流戦通算トップを誇る打率を・334まで上げた。

 12連敗した翌日の1日。エスコンでの日本ハム戦前に選手全員でミーティングを行った。前主将で野手最年長の青木はナインを「心のスクラムを組もう!」と鼓舞。現主将の山田は「自分のプレーに疑心暗鬼になっているから、自信を持ってプレーしよう」と呼びかけた。

 連敗を止めた同戦から2試合続けて1番に座った山田は、2回1死二、三塁から左越え7号3ラン。2人の一発で打線が活性化し、3回までに今季2度目の先発野手全員安打をマーク。13安打9得点で連勝を決めた。

 神宮での勝利は5月14日以来20日ぶり。高津監督は第一声で「いつ以来だっけ?」と言ったほど。まだ借金11だけに「目の前の試合に集中していきたい」と気を引き締めた。「まだ6月に入ったばかり。諦めずに一戦一戦やっていくだけ」と青木。昨年19勝4敗だった6月連勝発進。逆襲はこれからだ。(青森 正宣)

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