レッドソックス・吉田正尚　先制6号ソロ　打率1割台からリーグ7位・317まで急上昇

ア・リーグ   レッドソックス11ー5ブルージェイズ （ 2023年5月4日    ボストン ）

レッドソックス・吉田（AP）
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　レッドソックス・吉田正尚外野手（29）が4日（日本時間5日）、ブルージェイズ戦に「2番・左翼」で出場。初回に先制の6号ソロを放つなど3安打3打点で6連勝に貢献した。継続中ではメジャー最長の14試合連続安打で1割台だった打率もリーグ7位の・317まで急上昇。強打者の指標であるOPS（出塁率＋長打率）も・948となり、球団公式サイトも「Hitting　Machine（安打製造機）」と表現するなど賛辞を惜しまなかった。

　美しいスイング、美しい放物線。今や米球界で誰よりもHOTな男、吉田の勢いが止まらない。いきなり初回から本拠地ボストンのファンを熱狂させた。2年連続2桁勝利のガウスマンの初球、91・5マイル（約147キロ）の直球を軽々と右中間へ。先制6号ソロに「1球で仕留められた」と満足げに振り返った。

　「落ちる球があると聞いていた。若いカウントで真っすぐを打てれば」。好調時は読みも当たる。ガウスマンは投球の約4割をスプリットが占め、縦方向の変化球で三振を量産するタイプ。狙い的中の初球打ちだ。2回2死三塁で右前適時打、4回無死三塁では左前適時打と広角に打ち分け、前日から5打席連続安打＆打点で、この日は3打点を稼いだ。

　止まらない。これで継続中ではメジャー最長の14試合連続安打で、その間は56打数25安打で打率・446、5本塁打18打点。4戦連続マルチ安打で連続試合安打が始まった4月20日の試合前時点で・167だった打率をリーグ7位の・317まで爆上げさせた。

　OPS・948はエンゼルス・大谷の・921を上回る活躍ぶりでMLB公式サイトは「Nobody　is　hotter　than　Masataka　Yoshida（彼よりホットな男はどこにもいない）」と表現。レ軍の球団公式ツイッターも「Hitting　Machine」と書き込んだ。今季リーグトップ11本塁打で通算150発の同僚ディバースも「He’s　a　phenom（彼は天才だ）」と驚きとともに口にした。

　チームは破竹の6連勝で、ア・リーグ東地区3位に浮上。吉田も「（同地区のブ軍を4連勝でスイープし）この4連勝は大きい。連勝を続けられるように頑張りたい」と誓う。レ軍は今や「レッド・ホット」な集団。その中心に身長1メートル73のマッチョマンがいる。