日本ハム・宮内がプロ1勝　「記念球はお母さんにあげたい」　新庄政権初の単独5位

パ・リーグ   日本ハム5ー2楽天 （ 2023年5月5日    エスコンF ）

＜日・楽＞ウイニングボールを手に笑顔でポーズする宮内（撮影・高橋　茂夫）
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　興奮を隠しきれなかった。会心の逆転劇に、日本ハム・新庄監督は「今日は寝られない。気持ち良すぎて…。子供たちを喜ばせられたのが一番うれしい」。無理もない。開幕2カード目以降では新庄政権初の単独5位浮上。1点を追う8回に4安打などで4得点の逆転劇を呼んだのは、ドラフト6位の新人右腕・宮内だった。

　8回から2番手で登板。先頭・伊藤裕に右前二塁打も「とにかく、自分のボールを投げるだけ」と浅村を空振り三振、島内を二ゴロに斬った。岡島を申告敬遠した2死一、三塁ではフランコを三飛。直後に打線が逆転し、プロ初勝利を手にした。

　多古（千葉）、明星大、日本製紙石巻を経て26歳でプロ入り。大学2年時に横手投げに転向し、変則フォームから繰り出す150キロ超の直球がスカウトの目に留まり、プロの門を叩いた。登板5試合目での初勝利。「早かったですね。記念球はお母さんにあげたい」。女手一つで育ててくれた和美さん（56）へ、「こどもの日」に恩返しの一勝となった。（清藤　駿太）

　◇宮内　春輝（みやうち・はるき）1996年（平8）5月25日生まれ、千葉県出身の26歳。千葉・多古、明星大では全国大会出場なし。19年に日本製紙石巻入社。同年は七十七銀行の補強選手、20年は自チームで都市対抗に出場した。19年BFAアジア選手権日本代表。1メートル76、75キロ。家族は母、妹。血液型はAB。