日本シリーズMVPはオリックス杉本裕太郎 昇天ポーズで「全員で勝った日本一」

[ 2022年10月30日 21:52 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   オリックス5ー4ヤクルト ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>MVPを獲得し、喜ぶ杉本(撮影・北條 貴史)
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 オリックスは30日の日本シリーズ第7戦でヤクルトに勝利し、26年ぶり5度目の日本一に輝いた。2年連続4度目となったヤクルトとの日本一決戦。過去3度はオリックスが敗れていたが、念願かなってついに12球団の頂点に立った。

 注目のMVPは、杉本裕太郎外野手(31)が選ばれ、優勝賞金700万円を手にした。右手を突き上げる「昇天ポーズ」を見せ、お立ち台に上がった杉本は「めちゃくちゃうれしいです、ありがとうございます。全員で勝つというスローガンのもと、本当に全員で勝った日本一だと思います」と語った。「やっぱりヤクルトさんはメチャクチャ強かったですし、去年やられて悔しい思いをしてたんで、やり返せて良かったです」と続けた。

 杉本は第4戦、第6戦でも決勝打を放ち、この試合でも、5回に1点を追加し、なお2死満塁で左中間への打球を放ち、中堅手の塩見の失策を誘う一打で3得点が入った。第6戦の試合前の円陣では声出しを務め、「あと2勝でアレなので。みんなで御堂筋でパレードしましょう」と呼びかけた。阪神に復帰した岡田監督は10~12年までオリックスで指揮を執り、10年交流戦で優勝が近づいた際に重圧を避けるため優勝を「アレ」と言い換えた。この試合でも試合前の円陣で声出し役を担った。バットで、行動で、その言動でチームを盛り上げた。

 昨年は6年目の覚醒で本塁打王を獲得したが、今季は開幕から不振にあえいだ。「シーズン中は全然駄目だったので、まだまだ課題だらけなので、このオフしっかり練習して、来年もっと活躍できるように頑張ります」と話し、大きな拍手を受けていた。

 また、優秀選手賞(100万円)は、オリックスの山崎福也投手(30)、吉田正尚外野手(29)、ヤクルトから塩見泰隆外野手(29)が選ばれ、敢闘賞はヤクルトのオスナ内野手(29)が選ばれた。

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