広島・マクブルーム 2位・巨人に1・5差迫る先制打&ダメ押し弾「素晴らしい人格者」秋山を大歓迎

[ 2022年7月2日 04:44 ]

セ・リーグ   広島5ー3巨人 ( 2022年7月1日    マツダ )

<広・巨>5回、マクブルームは左中間に2点本塁打を放ち一塁に向かう(撮影・奥 調)
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 広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が1日の巨人戦で今季8度目の勝利打点を挙げ、勝利に貢献した。3安打3打点と躍動。初回に先制打、5回には10試合ぶりの一発となる8号2ランと打線をけん引した。大瀬良大地投手(31)は、6回3失点でチームトップに並ぶ7勝目をマーク。チームは連敗を3で止めて、2位の巨人に1・5差に迫った。

 ジメジメと湿っぽいチームの雰囲気を変えたのは4番だった。ヤクルトに同一カード3連敗を喫して迎えた巨人戦。マクブルームが先制打にダメ押し弾でナインを勇気づけた。

 「4番を打っている自覚はある。ただ、そのことにこだわると個人のことばかりになる。自分にできることはチームの勝ちに貢献すること。巨人という素晴らしいチームとの初戦を取れてよかった」

 常に頭に置いているのは「打てる球だけを狙う」。初回2死二塁では、シューメーカーの外角低め直球に反応せず1ボールとし、続く外角スプリットを狙った。打球は詰まりながらもライナー性で三遊間を破る先制打。これが決勝打となった。

 4回先頭でも初球の際どい外角低めスライダーを見極めて1ボール。続く真ん中付近のツーシームを強振して左中間への二塁打とした。そして3―1の5回2死三塁では、1ボールからの内角ツーシームを豪快に振り抜き、左中間席上段に届く8号2ランとなった。

 「リラックスして打てる球だけを狙っていた。コンパクトにしっかりと捉えられたよ」

 本塁打は6月19日のヤクルト戦以来10試合ぶりとなった。マクブルームが本塁打を放てば7戦6勝、3安打以上なら3戦3勝、打点を挙げれば4連勝。4番の一打が勝利に近づくことは間違いない。

 新加入した秋山の打順は、マクブルームの直前の3番が有力だ。助っ人がロイヤルズ時代の20年にはメジャーの舞台でレッズと対戦した経験もある。「(秋山は)素晴らしい選手。さらに素晴らしい人格者ということも分かった。西川も戻ってくれば、すごいチームになるんじゃないかな」。故障で離脱中の西川と秋山で中軸を形成できれば、チームの得点力が上がるに違いない。その2人がそろうまでは、4番のさらなる奮起が求められる。

 2位・巨人とは1・5差に接近した。「しっかり汗をかけば、すっきり痩せておなかがシックスパックに割れるかも」。日本特有の蒸し暑さもバットが湿らなければ問題なさそうだ。(河合 洋介)

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2022年7月2日のニュース