阪神、今季7度目サヨナラ負け 大誤算の守護神・岩崎を矢野監督は責めず「仕方ない」

[ 2022年7月1日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―6DeNA ( 2022年6月30日    横浜 )

<D・神>9回、サヨナラ負けを喫した岩崎(左)は無念の表情(撮影・平嶋 理子)
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 わずかな望みをかけた阪神・矢野監督のリクエストは実らなかった。9回2死一、二塁。一、二塁間を抜けた嶺井の打球を、浅く守っていた右翼・佐藤輝が本塁へワンバウンド送球。クロスプレーのタイミングは際どかった。しかし、大田に、ヘッドスライディングで梅野のタッチをかいくぐられた。セーフの判定は覆らず、今季7度目のサヨナラ負けが決まった。

 9回に1点のリードを守れずに3敗目を喫した岩崎を、矢野監督は責めなかった。「仕方ない。クローザーとして出しているんだから」。木曜日のビジターは、今季0勝6敗1分け。開幕から続く“ブラック・サーズデー”の呪縛に苦しみ続けている。しかし、借金が最大16まで膨れあがったシーズン序盤とは、チーム力は雲泥の差だ。

 この日は4点劣勢を、一時はひっくり返した。指揮官も「いい試合はできていると思う。もちろん勝たないとダメ、勝ちきれなかったのは課題」と、光を見いだした。

 左腕対策として、2試合連続で先発起用した山本が、2号ソロを放った前夜に続き、猛打賞3安打を放った。4点を追う5回は、先発ウィルカーソンに代えて送った北條が中前打で出塁し、この回2得点の口火を切った。2点差に迫った6回2死二塁では代打のロハスも適時打で奮闘した。

 守護神・岩崎こそ誤算だったものの、途中の継投を含め、用兵は的中する場面が多かった。「3連敗したことを受け止めながら前に進んでいくしかない」。首位ヤクルトとの今季最大17ゲーム差の現実はあまりに重い。それでも、レギュラーも伏兵も一丸になって、7月も反攻を仕掛ける。(倉世古 洋平)

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2022年7月1日のニュース