巨人・菅野、球団史上最多8度目開幕投手へ!5年連続「投げるつもり」

[ 2022年2月26日 05:30 ]

シート打撃に登板した菅野は中島を三振に打ち取る(撮影・森沢裕)
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 巨人・菅野智之投手(32)が25日、シート打撃に登板し、今キャンプで初めて打者相手に34球を投げた。打者延べ7人と対戦し、許した安打は1本だけ。5年連続、そして球団史上最多となる8度目の開幕投手へ順調に仕上げてきた。勝てば5勝目で別所毅彦、斎藤雅樹を抜き球団単独最多。歴史に名を刻む大役へ、大本命のエースは、そのマウンドをしっかり見据えていた。

 1カ月後の開幕へ、菅野は一球一球、感触を確かめた。初めて打者相手に投げて34球。「(開幕戦に)投げるつもりで僕はいる。体調面だけ気を使いながらやっていければ問題ない」。3月25日の中日戦。本拠地・東京ドームでの大役へ、ふさわしいのはやはりエースだと再確認させた。

 高卒3年目の堀田や4年目の直江ら、多くの若手投手が、開幕1軍へサバイバルを繰り広げたキャンプ。原監督から開幕投手の決定を委ねられた桑田投手チーフコーチは当初「4人の中で絞っていきたい」としていた。だが、山口は1月のコロナ感染で出遅れ。残る候補の戸郷、高橋は、ともに練習試合で2試合連続失点するなど精彩を欠いていた。

 シート打撃では丸、大城、中島相手に、延べ打者7人と対戦。許した安打は丸に浴びた右中間本塁打のみだった。スライダー、カットボールと変化球も入念に確認し、直球は最速144キロを計測した。原監督は「順調にきている」と評価。桑田コーチは「2月でこれだけ投げられたら非常にいい。投手陣を引っ張っていってもらいたい」と評価した上で開幕投手について、「今日で自分は決めるつもりでいたので。決めて監督に伝える」と大役を託す考えを固めた。

 開幕投手8度目は上原浩治を抜いて球団最多、勝てば5勝目で別所毅彦、斎藤雅樹を抜きやはり球団最多となる。6勝7敗、防御率3・19に終わった昨季からの巻き返しへ、3年ぶりにキャンプ初日からブルペン入り。近年では「(いつ投げたか)あまり覚えていない」という100球を超える投げ込みも敢行した。「フィジカル面も充実している」と手応え。開幕戦は通算4勝2敗、防御率2.25と相性も悪くない。3試合程度の実戦を経て開幕へ向かう。

 選手会長として行った手締めのあいさつでは「選手一丸となって今年こそは日本一になってまた沖縄に帰ってきたい」と宣言した。王座奪還へ、圧倒的な経験値を誇る右腕の着実な歩みは揺るぎない。(小野寺 大)

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2022年2月26日のニュース