阪神・佐藤輝、オープン戦開幕4番出陣!初戦は大野雄、2戦目は奥川の難敵歓迎「いいボール見られる」

[ 2022年2月26日 05:30 ]

ケース打撃で二塁打を放ち長坂(左)、木浪(右)とタッチを交わす佐藤輝(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神の沖縄・宜野座キャンプは25日に最終クール3日目を迎え、佐藤輝明内野手(22)はオープン戦の4番出陣が決まった。26日の中日戦(北谷)は大野雄、27日のヤクルト戦(浦添)では奥川と対戦。今春実戦7試合で打率・458を残してきた2年目の進化を確かめるには格好の難敵だ。特に3月25日からの開幕3連戦でも激突を予想される奥川には昨季7打席凡退。前哨戦へ腕ぶした。

 キャンプの総仕上げには、うってつけ2連戦が幕を開ける。オープン戦初戦から中日・大野雄、2戦目はヤクルト・奥川。いきなり待ち受ける左右の難敵投手との顔合わせを、佐藤輝はむしろ歓迎して意気込んだ。

 「いいボールが見られると思うので、無駄にしないようにやっていきたい。深く考えずに、自分のバッティングをしていきたいと思います」

 今春実戦は7試合で打率・458、2本塁打4打点。「自分の軸で立ってボールを迎えられている。スゴくいい形で今はできている」。2年目の進化へ、いまのところ手応えは十分だ。井上ヘッドコーチが「明日は輝。輝でいきます」と明言し、4番でのオープン戦初陣も決まった。し烈を極める大山との開幕4番争いも、次の段階へと突入する。

 球界屈指の左腕・大野雄に対しては昨季初対決だった4月27日にバンテリンドームの右中間への豪快弾を放つなど2試合で5打数2安打の打率・400、1四球と相性はいい。「いい当たり打ちたいです!」と今春の初対戦を見据えた。

 27日に対戦する奥川とは約1カ月後に迫る開幕3連戦でも激突する可能性が高い。抜群の制球力を誇る高卒3年目の逸材に対しては昨季は7打数無安打、3三振と辛酸をなめた。やられっぱなしでいるつもりはない。「もちろん、今年は打ちたいと思います」と雪辱を誓った。

 振り返れば、昨春オープン戦では、ドラフト制以降の新人記録を49年ぶりに塗り替える6本塁打など12試合で打率・302、9打点。ドラフト制後の新人では初の“本塁打王”にも輝いた。1年がたち、気持ちの変化を明かした。

 「去年は結果が欲しくて…。今年も結果は欲しいですけど、今は自分のやっていることにより集中してできるのかな、と。いいイメージで打席に入っていきたいと思います」

 空振りが減り、追い込まれても粘る2年目の春。強打に確実性も備えた真の大砲へ。試金石の前哨戦が始まる。(阪井 日向)

 《大山と佐藤輝は交互に4番起用へ》
 井上ヘッドコーチは今後のオープン戦でも大山と佐藤輝を交互に4番起用する考えを明かした。「初戦だから大事という意味ではない。ヤクルト戦は(大山)悠輔を4番にする。オープン戦が続く限りは、当分は順番に打たしてみようかな。2人へのメッセージ」。今春の対外試合は5度を終えて、4番は佐藤輝3試合、大山2試合。今回の2連戦も2人で4番を分け合い、開幕への競争を促す方針だ。

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