ヤクルト・塩見　古田流高め「目付け」で脱三振　3安打中2安打が追い込まれてから

練習試合   ヤクルト0―8楽天 （ 2022年2月17日    金武 ）

＜楽天・ヤクルト＞3回無死、塩見が左中間に二塁打を放つ（撮影・篠原岳夫）
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　【キャンプ追球　ここにFOCUS】打席で追い込まれたヤクルト・塩見の意識は、これまでの低めではなく高めにあった。初回無死、カウント2―2からの5球目。「キャンプ中に取り組んでいる、追い込まれてからの打撃をかなり意識した」。高めに浮いた西口のナックルカーブを中前へ。「古田流」を実践した。

　チーム初実戦となる楽天との練習試合に「1番・中堅」で出場。昨季リードオフマンに定着した背番号9の課題は、リーグで2番目に多い156個を喫した三振の多さだ。2ストライク後、変化球などに対応できるよう低めに「目付け」していたが、ボール球に手を出して打ち取られる場面が目立った。古田敦也臨時コーチに「逆に低めを振ってしまう。高めに目付けした方がいい」と助言され、目からうろこが落ちた。

　3回先頭でも左中間二塁打。5回1死でもフルカウントから真ん中直球を中前打したが、「直前の低めのフォークに手を出してファウルにしてしまった。見極めて四球にするのがベスト」と3安打にも慢心はない。「トリプルスリーが目標」と打席での意識も、自身が求めるレベルも高い。（青森　正宣）