広島・中村奨 初の昇給200万円増で更改 捕手への思いは持ちつつも「外野のレギュラー獲る」

[ 2021年11月19日 05:30 ]

外野の定位置奪取に狙いを定めた中村奨
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 広島・中村奨が18日、球団事務所で来季の契約更改交渉に臨み、4年目で初の昇給となる200万円増の年俸900万円(推定)でサイン。来季は本業の捕手を続けつつ、鈴木誠のメジャー挑戦でポジションが一つ空く外野の定位置奪取に狙いを定めた。

 「僕の中ではそこを狙いにいくという気持ち。捕手への思いを捨ててはいないけど、外野のレギュラーを獲れるようにしたい」

 今季は3月から外野の練習を始め、自己最多39試合に出場。6月19日のDeNA戦でプロ1号を放つなど2本塁打し打率・283。契約更改の席で二刀流継続を示した球団の方針にも「試合に出場できるチャンスは増える」と前向きだ。

 脚力と肩に定評があり、1軍定着から外野の定位置奪取へ課題は打撃だ。バットのヘッドが投手側に倒れすぎないようフォームも修正し「自分の中では少しいい感覚が出ている」と表情は明るい。

 「もう1年やってみて、どちらかで結果が出れば、そっちをやればいい。出さないと立場的には危ないので」

 甲子園を沸かせたスター候補も来季で5年目。飛躍へ、オフは無休を宣言し、バットを振り込む構えだ。

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2021年11月19日のニュース