ドジャース地区S進出!9回テーラーがサヨナラ2ラン 一発勝負で昨季王者の意地見せた

[ 2021年10月8日 02:30 ]

ナ・リーグ ワイルドカードゲーム   ドジャース3ー1カージナルス ( 2021年10月6日    ロサンゼルス )

<ドジャース・カージナルス>チームメートに祝福されるテーラー(3)=AP
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 ナ・リーグのワイルドカードゲームが6日(日本時間7日)に行われ、昨季ワールドシリーズ覇者のドジャースが、カージナルスに3―1でサヨナラ勝ち。地区シリーズに進出した。同点の9回に途中出場のクリス・テーラー外野手(31)が2ラン。レギュラーシーズンで106勝を挙げた「史上最強の2位チーム」が、負けたら終わりの一発勝負を劇的な形で突破した。

 ドジャースタジアムの観衆5万3193人が跳びはね、スタンドが揺れた。1―1の9回2死二塁。7回の守備から出場したテーラーは4球目のスライダーを左翼席に運んだ。「ああいう場面を夢見て、ああいう場面のために生きている」。今季、8年目で初の球宴選出。9月以降は不振で、この日は先発を外れたが、ここぞで大仕事をやってのけた。

 昨季世界一のド軍。今季は30球団中2番目に多い106勝を挙げながら、1勝差でジャイアンツに地区9連覇を阻まれ、一発勝負のワイルドカードゲームに回った。この日先発したシャーザーは「地区を制さないといけない。うちは2位だった。野球に泣き言はいらない」。95年のワイルドカード導入以降、最も高い勝率でプレーオフに進出した2位チームが底力を見せた。

 2日後に開幕する地区シリーズでは、宿敵ジ軍と対戦。ポストシーズンでの対戦は初めてで、デーブ・ロバーツ監督は「スポーツ界屈指のライバル同士のカードが実現した。素晴らしいシリーズになる」と意気込んだ。

 【データ】ワイルドカードが導入されたのは95年。当時は地区2位の3チームのうち最高勝率の1チームが地区シリーズに進出する形で、12年からワイルドカードが2枠に増えて一発勝負のワイルドカードゲームで地区シリーズ進出を争う形となった(昨季はコロナ禍で4枠&3回戦制)。95年以降、昨季までで最多勝利数のワイルドカード進出チームは01年のアスレチックスで102勝。12年以降ではヤンキースの100勝が最多だった。

 ▼カージナルス マイク・シルト監督(サヨナラ被弾のレイエスについて)彼がいなかったらここまで来られていない。顔を上げ、同時に悔しさを忘れないでほしい。

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2021年10月8日のニュース