巨人・高橋 リーグトップ10勝目も「僕の目標は今年日本一になること」 足は「つっただけ」で問題なし

[ 2021年8月29日 17:52 ]

セ・リーグ   巨人5―1中日 ( 2021年8月29日    バンテリンD )

<中・巨20>4回1死二塁、高橋はタイムリー二塁打をを放ち、ガッツポーズ(撮影・森沢裕)
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 巨人の3年目左腕・高橋優貴投手(24)が中日戦(バンテリンD)でアクシデントを乗り越え5回2安打無失点と好投し、自身初のシーズン2桁勝利となる今季10勝目(3敗)をマーク。青柳(阪神)と並ぶリーグトップに浮上した。

 4回まで6奪三振の散発2安打無失点。4回には右中間へ適時二塁打も放ち、バットで自らを援護していた高橋だったが、ヒヤリとさせたのは5回だった。先頭・堂上をこの試合初めての四球で歩かせると、1死後、木下拓、代打のA・マルティネスにも連続四球を与えて満塁のピンチ。突然乱れた左腕にベンチの原監督も首をひねる中、京田を二直に打ち取り2死までこぎ着けた。だが、続く代打・福田に1球目を投じた際に左脚がつったような仕草を見せ、桑田投手チーフコーチ補佐とトレーナーが慌ててマウンドへ。高橋はボールを渡してベンチ裏へと消えた。勝利投手の権利まであと1人でのアクシデント。思わぬ展開に状態が心配されたが、治療を受けてマウンドに戻った高橋は福田を三直に打ち取り、この回限りで降板した。

 それでも打線が7回に坂本の中前適時打などで2点を加え、リリーフ陣も高梨、畠、デラロサ、中川の継投で反撃を1点に抑えて4試合ぶりの勝利。高橋に10勝目を守り切った。試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ高橋は「きょうも野手の方、リリーフの方に助けられて、こうやって勝つことができたので、まずはいろんな方に感謝をしたいと思います」と7月11日の阪神戦(甲子園)以来49日ぶりとなる今季10勝目に感慨深げ。「5回にちょっと制球を乱してしまってリズムが悪くなったところはあるんですけど、何とか粘って投げることができました」と投球を振り返った。

 勝利投手が懸かった5回に3四球を与えて1死満塁としたシーンについては「点差はあったんですけど、1点もやらないぞと思ってマウンドに上がってました」と高橋。気になるアクシデントについては「足がつっただけなので、問題なく次の登板もできるかなと思います」と話して安心させた。

 2018年のドラフト1位左腕。5勝、1勝ときて迎えた3年目の今季は初の2桁勝利を達成し、初のタイトル獲得も視野に入る。だが、「もちろんタイトルは獲れたらいいものですが、僕の目標は今年日本一になることなので、まずはリーグ優勝して、日本一に駆け上がっていきたいなと思います」とキッパリ。首位・阪神、3位・ヤクルトとのし烈な優勝争いが続くが、31日からはライバルのヤクルト、阪神と直接対決6連戦が控える。「これから投げる登板、全部勝つつもりでしっかり準備していきたいと思います。応援よろしくお願いします」と意気込む高橋だった。

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