ヤクルト・奥川　両親の前で7回1失点5勝目　高津監督「文句を付けるところがない」

セ・リーグ   ヤクルト4―1DeNA （ 2021年8月15日    新潟 ）

＜D・ヤ＞5勝目を挙げたヤクルト・奥川（撮影・島崎忠彦）
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　ヤクルト・高津監督は奥川の投球を「素晴らしかった。文句を付けるところがない」と大絶賛した。7回4安打1失点。自己最多タイの9三振を奪った。3連勝で5勝目を手にした高卒2年目右腕は「（地元・石川から）両親が来ていた。両親が見ている前で初めて勝てて良かった」と満面の笑みを見せた。

　打者24人に3ボールになったのは1度だけ。これで3試合連続無四球と抜群の制球力を誇る。「真っすぐで押し込めたし、ピンチでしっかり腕を振れた」。防御率も目標である3点台（3・88）となった。出身地と同じ北陸の新潟・ハードオフエコスタジアムでは相性がいい。かほく市立宇ノ気中3年時には全国中学校軟式野球大会で優勝。星稜でも2年秋に北信越大会を制し「ここなら負けないんだ、と自分でも思いながら投げていた」と「不敗神話」を喜んだ。

　後半戦の「開幕投手」を託されたが、前日が雨天中止でプロ初のスライド登板。指揮官は「彼でよかった」と話し、3連勝で今季最多の貯金11に「（後半戦の）いいスタートが切れた」と満足げにうなずいた。（鈴木　勝巳）