5点リードからの追い付かれた　井口監督「もったいない…」　警戒の杉本に2発浴びた

パ・リーグ　ロッテ5―5オリックス   ロッテ5―5オリックス （ 2021年6月29日    京セラD ）

＜オ・ロ（12）＞7回、同点にされ、ハーマンに交代を告げる井口監督（撮影・井垣　忠夫）
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　4回まで毎回5得点し、一時は5―0とリードしながらの引き分け。普段はどんなに悪い内容の試合でも冷静に振り返るロッテ・井口監督だったが、「もったいないですね」と悔しさを隠しきれなかった。

　また、杉本に2発を許した。この試合前までに今季8本塁打を浴びていただけに、試合前のミーティングから警戒していたはずだった。先発・二木も6回3失点で救援陣にバトンを託し、投球自体は「好投」だったが、この2発で、追い上げを食らう形となったことも事実だ。

　二木自身も「同じ打者に2本というのはやってはいけないこと。序盤から中盤にかけて凄くよかったので、最後のホームランを防げたらよかったんですが…」と反省する。

　指揮官も「実際に打たれているところは甘いところ。配球ミスも含めて、もっといろんな意識づけをしていかないといけない。これからミーティングで話していきたい」と早急な対策を講じる方針だ。

　立ち上がりから主導権を握りながらも、ベンチはこの試合展開を予想していたかのように、序盤からなりふり構わずに1点をもぎとりにいった。

　2点リードの7回1死二、三塁では田村にスクイズのサインも出したが、結果はファウル。最後は空振り三振に倒れ、得点できなかった。

　同点の9回無死一、二塁では安田に、「バント要員」として代打・柿沼を起用したが、まさかの1―5―3の併殺となり、勝ち越しのチャンスは一気にしぼんだ。

　「本塁打2発もそうだし、そのあとのチャンスで点をとれなかった。当然、途中から行くのは難しいけれど、バント失敗も含めて、競っているときにしっかりとやっていかないと上にはいけない。今日改めて全員、感じたと思う」

　井口監督の言葉は、自らにも言い聞かせているようだった。